もしまだAIグラビアを知らないなら、今すぐにでもその魅力に触れてみてください。
AIグラビアは、画像生成AIを用いて架空のグラビアアイドルを生成する新たなカルチャーで、その革新的なアプローチはエンターテイメント業界に新たな風を吹き込んでいます。
AIグラビアとは？
AIグラビアとは、画像生成AIを用いて架空のグラビアアイドルを生成するカルチャーのことを指します。
このカルチャーは2023年春頃より各種SNSで投稿され始め、現在もその盛り上がりを見せています。
AIイラストとは違い、写真のようなリアルな画像が特徴で、アジア圏では特に人気が高まっています。
AIグラビアは、主に画像生成AI Stable Diffusionを用いて架空のグラビアアイドルの画像を生成します。
アジア圏では、アジア人らしい画像を生成できるモデル「ChilloutMix」の登場をきっかけに画像の投稿や、AIグラビアアイドルを名乗るSNSアカウントが急増しました。
このChilloutMixはTASUKU2023氏がマージという手法で制作・公開したモデルで、現在は商用利用は不可となっています。
AIグラビアの可能性
AIグラビアは、AI技術の進化とともに、その可能性が広がっています。
AIによる画像生成は、人間が手作業で行う3Dモデリングとは異なり、AIにさまざまなプロンプトを投げて調整する作業になります。
これは「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれ、新しい学問として研究が進んでいます。
AIによる画像生成は、トライアンドエラーを繰り返しながら調整していくという作業になります。
これにより、人間が手作業で行う3Dモデリングと比べて、商品レベルのアウトプットに早く近づけることが可能となります。
CGで鑑賞にこらえる女性を作るには、数年はかかると言われていますが、AIによる画像生成ならば、その時間を大幅に短縮することができます。
また、女性のセクシーな姿態の画像は、アニメ調、リアル調に関わらず人気が高いです。
これは、そこにビジネスの種があるということを示しています。実在の人物の写真集が出版され続けているのも、需要があるからです。
AIグラビアの影響
AIグラビアの出現は、エンターテイメント業界に大きな影響を与えています。
一部では、AIが生成するグラビアが本格的に定着すれば、実在する人間のモデルやアイドルが不要になるのではないかという懸念もあります。
しかし、実在のモデルは「本当に存在する事に価値が出る」時代に変化するだけであろうと考えられています。
AIの可能性を議論する際に必ず問題になるのが、一定の雇用がなくなるのではないかという懸念です。
今後こうしたAI生成のグラビアは、表現としてさまざまな可能性があるがゆえに、まだしばらくは商業にしろ同人にしろ、画像生成は進むし出版が続くだろうと考えられています。
これが本格的に定着するのか、あるいは一過性のブームで終わるのかはまだ見えないところです。
AIグラビアと実在のモデル
こうした「AIグラビア」が産業として立ちあがった場合には、もはや実在する人間のモデルやアイドルは不要になるのではないかという懸念もあることだろう。
だが、アイドル活動には実在しないとできないことも多い。
例えばイベントに出演するとかライブを開催するとかいった活動は、AI画像には不可能である。
またこうしたリアル活動を通じて、その人間的魅力が表現され、増強される。黙ってポーズだけ取っていれば人気が出るわけではなく、人の魅力の表現には、多面的なパフォーマンスが必要なのである。
仮にAIモデルが実在の人物よりも優れているということになったとしても、実在のモデルは「本当に存在する事に価値が出る」時代に変化するだけであろう。
「オリジナルは1つしかない」「行けば本物に会える」がかなりの高付加価値を産むことは、音楽ライブやスポーツイベントですでに実証済みである。
AIグラビアとカメラマン
もう1つ影響を受けそうなのが、グラビア系のカメラマンである。
人物を魅力的に撮影するには、相当なスキルが必要になる。
モデルへのポーズや表情の指示、撮影ロケーションの知見、小道具、美しいライティングなどは、一朝一夕にできるものではない。
グラビアはAIでよしということになれば、グラビアカメラマンの需要は一時的に減るかもしれない。
だがカメラマンには、ポージングやライティングによって、何をどうすればもっと良くなるかのノウハウがある。
これは、プロンプトエンジニアリングのもっと先にあるものだ。
従って商業誌のグラビアともなれば、女性撮り素人のエンジニアがいくら頑張っても、プロカメラマンの指示がなければ商業的な競争力が得られない可能性がある。
同じAIに同じ呪文を唱えれば、だいたい同じ絵が出てくるわけだから、差別化は「その先」にある。
カメラマンは、AIグラビアアドバイザー、ディレクターとしての道も開けるだろう。ある意味転業や、仕事が2つになる可能性もある。
まとめ
AIグラビアは、AI技術の進化とともにその可能性が広がっています。
その革新的なアプローチはエンターテイメント業界に新たな風を吹き込んでおり、今後の発展が期待されています。
この記事を読んで、AIグラビアの魅力と可能性について理解できたことでしょう。
これからもAIグラビアの動向を追い続けて、その進化を見守っていきましょう。
